境塚遺跡
古墳時代前期・平安時代・鎌倉?室町時代(13世紀?15世紀)の遺構 水原市街から南西 1 ㎞の水田地帯にあり、阿賀野川右岸に形成された標高 7 ?7.5m の自然堤防上に立地します。
平成21年に調査を行った結果、13世紀後半?14世紀前半 の堀を持つ居館が見つかり、内部から多数の掘立たて柱建物や大型井戸を確認しました。
出土品には、県内 3 例目となる鎌倉後期の中国天目や青磁瓜形合子などの貴重な舶載品 が含まれ、有力者の存在がうかがわれます。
また、居館から約200m 西の地点で幅 6 m の道が長さ61m にわたり見つかりました。13世紀後半に幹線道の整備と、道を基軸とした町場の 形成が行われたのでしょう。そして、その背景には、白河荘の地頭識であった大見氏の関与があったものと推測されます。
